みたことないものをみてみたい

活字が好き。自称、ライター旅人読書人…様々な肩書を持つしがないOLです。

このひとと生きていこうだなんて、みんなどうやって決めているんだろう

人は一人では生きていけない。
言い尽くされた言葉だ。

でも、みんなどうやって

「このひとと生きていこう」

という一人を決めるのだろうか。


結婚がその他の繋がりと一線を画すのは、
そう、「一人しか選べない」というところである。
誤解を恐れずに言うと、一人を選ばないで
やっているひとももちろんいるだろう。
でもそれはこと日本では異端で、
(そういう考え方があることは否定しないが)
たった一人しか妻、夫として認められないと
法律で決まっていることもあり
基本的には結婚相手には皆一人を選んでいく。

でも私には、みんながみんなどうやってその一人をえらんでいるのかちっともわからないのだ。




私はもちろん、共に生きていくのであれば私を大好きな人がいい。
ある程度の年齢までいくと、自分の感情よりは相手の感情を信じたくなる。誰かに認められ、愛され、もっというなら甘やかされたい。一緒にいるなら私のことを好きで好きでたまらない人がいいに決まっている。

人生は、愛される方が楽なのだ

…いや、こんな言い方だと語弊があるかもしれない。自分のことを無条件で好きだと、大事な存在だと認めてくれる者がいれば、次第に自尊心が満たされ、生活が変わる。人生が変わる。私は必要な存在なのだと自分でも認められるようになると、「生きている意味がない」だとか、「私なんて」というマイナスな感情を取っ払うことができるのだ。
だから、無条件で好きだと言ってくれる人がいい。




でも、そんな人本当にいるのだろうか。


だいたい人というものは変わる。


私のことを今ものすごく好きだと言ってくれても、
10年後は?20年後は?
人なんて、触れたもので価値観がぐにゃりと曲がる粘土のような存在だ。
相手も変わる。
私も変わる。
そんな中で皆何を信じて、ああ、人生を共に生きていくのであればこの人だ、という一人を決めているのだろう。決定打があるのであれば教えてほしい。


とりあえず今わたしができることは、
私のことを好きだと言ってくれる人が
これからも未来永劫私を好きでいてくれるという
根拠のない自信をつけることなのかな、



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