才能とはなんだ。【崎山蒼志くんに見るSNS拡散時代の危険性】
才能とはなんだ。
崎山蒼志くんの音楽的才能が世間を騒がせている。
「才能が」「才能が」「すごい」「すごい」
深い感想を言い終わらないうちに
語彙力をなくした「すごい」の波が
圧倒的な高さを持ってSNSを埋め尽くす
この波は今後も爆発的に押し寄せて
きっと彼は一躍有名なスターになるのであろう
人類のうちの3割は自分の頭で考えないらしい
影響力のある人が「すごい」といえば
どんなものでも「すごいもの」に早変わりする人種が
確かに存在するのだ
彼らは飽きも早い
こういう現象を以前も見た
10年前のplenty
はやし立てられ、まくしたてられ
一気に逸材扱いされた彼ら
もう解散してしまったけれど
ああ、これは潰れてしまったということなのではないのだろうか
現に、最終公演はあまりSOLD OUTしていなかったそうだ
崎山くんはちょうど
私がすきなタイプの曲を歌う人だった
音楽に詳しいわけではないが
ナンバガのようなエモ系がハマる人には
ぐっとくる演奏 声 歌詞 雰囲気 たたずまい
なんだと思う
天才なのかは分からない
才能なのか、努力なのか、どちらもか
完成しているとささやかれる感性
だからこそ 急にスターのように扱われて 潰れないでほしい
早熟だと言われたからと言って
早熟なキャラを保たないといけないわけじゃない
不安定で不穏で哀愁のある
思春期を大事に生きて
曲を作り続けてほしい
まだ資本主義は彼を飲み込んでは駄目だ
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